屈強なホラーマン

 

骨折をしたことがない。幼少のみぎりより牛乳を愛し、水泳を6年、体操を4年(教える側にもなった)続けた結果、見事に骨太となった。

 

骨密度とか、そういった老後の健康状態を左右する数値的には良いのだろうがやはり線が細い女性への憧れはある。アクセサリーやネイルアートが映えるすらっとした指先を見ると心の吉良吉影が興奮しだしてしまうのだ。話は逸れるがこのブログは吉良吉影がやたらと出てくる。好きである。吉良吉影ならびにキラークイーンが。

 

話を戻すが、例えばドラマや小説なんかでこんなシーン・表現が出て来たとしよう。

 

「思わずその細い腕を掴んで引き留めた」

 

……男性の手でも手首を一周できないかもしれないと思うと写経中の僧侶のような顔になる。「華奢な体はすっぽり覆われてしまう」とかでも同様だ。

 

私は縦にでかくはないが横は3kmくらいある。むしろ私が彼を覆いつくせるだろう。なんならそのまま世界を恐怖で覆いつくす事だって可能なのだ。

 

以前ファッション誌を読んでいたらオーバーサイズのトップスやワイドパンツから見えるほっそりとした手首足首で女の子アピール♡とあった。確かにだぼっとした裾から少し見える細い手首や足首は魅力的だろう。ほんのちょっと見える肌は色っぽい。

 

しかしそれを骨太がやろうとするとどうなるか?

 

まず全体的な体型が(肉も相まって)太いのでトップスはXXXXXXLくらいになるだろう。そしてワイドパンツが尋常じゃなくワイドになる。ナイル川の川幅くらいないと間に合わない。

 

仮にボーイフレンドデニムを履こうものなら、そのボーイフレンドは競輪選手か千代の富士だろう。後者の場合、既に鬼籍に入られているしそもそも不倫となってしまう。

 

肉は削れるが骨は削れない。この深い業をどうすればいいのだろうか。小さいころから牛乳を飲み続け育った私は考えた。

 

『むしろ死んでから強い』と。

 

人生のステージを死後硬直と同時にスタートさせる。骨が脆かったり細ければ死後の世界でもすぐに消滅してしまうだろう。

 

どうせ冥界では骨ばっかりなんだからその中で燦然と輝く白骨死体になってやれば未来は明るい。オラオラ透けてないスケルトン様のお通りだぜ!と生前スムージーばっかり飲んでいた貧弱な女どもと下北に通いまくっていた軟弱な男どもを蹴散らしてやることも可能なのだ。

 

死後のために今世を完全にあきらめると言う、肉を切って骨を断つを体現していくSTYLEに望みをかける。

 

まぁ、骨の神が現れて「今ここで土下座して”華奢にしてください”と頼めばそうしてやる」と言われたら1秒で土下座を決めるが。

 

そうして細くなった私はボーイフレンドデニムを嬉々として履くし、さすがに彼氏も稀勢の里くらいにはなってるだろう。

 

潰えた夢へのレクイエム

ラノベのようなタイトルで申し訳ない。

 

子供の頃は未来への夢で溢れていた。あれになりたい、こんなことしたい、そうなったらいいなぁ、なんて幾つも夢を持っていた。

 

今現在ではそれが”現実逃避”と”妄想癖”にクラスチェンジし、欲望の肥大化は留まることを知らない。そして夢は夢でも夢小説への情熱に溢れ溺死しそうな毎日だ。ハッピーイェーイ。

 

考えてみると、成長と共に自然と消滅した夢はいくつあるのだろう。

 

まず、小さいころから将来の夢が転々としていた。ロールパンナちゃん、お嫁さん、ケーキ屋さん、美容師、先生……教員免許は取ったが結局教師にはならず普通のOLになった。

 

たぶん教員になったら過労死していたし毎日5000人くらい殺してたと思う。そんな忍耐の女が教員になっていいはずがない。我ながら英断だった。それがたとえ4年の月日と親の金と40近い単位の上に成り立っていても、だ。

 

ロールパンナちゃんになる夢は今でも諦めていないが、生憎私はクロワッサンの方が好きなのだ。生半可な気持ちで襲名できるほどロールパンナ稼業は甘くない。パン自体はほんのり甘いがそういう事じゃないのだ。

 

お嫁さんだって諦めてはいない。私を嫁に迎え地獄のような日々を過ごしたいと言う勇者が居ればいつでも迎え撃つ。

 

激闘の末、私が咄嗟に出したパスを受け取った相手が左手は添えるだけのシュートを決めて見事山王工業に逆転勝ち。無言で私と相手がハイタッチを決めた所から結婚生活は始まる。もう全然子供の頃の夢とは関係ないが流川が好きだ。でも結婚するなら牧さんが良い。顔は藤真が一番好みだ。

 

ケーキ屋さんはどうだろう。10歳かそこらの時に祖父に「パティシエになりたい」と言ったら「じゃあ秋田に土地を買ってあげるね」と言われた。

 

パティシエの響きがカッコ良いと思っただけの私は「遠いからいい」と断った。数年後、祖父が本当に秋田の土地を所有していた事を知ったが「遠いからいい」という気持ちは変わらなかった。しかも農場を持っていたのでヘクタール規模だった。遠いし広すぎるので私のような孫より牛さんに譲ってあげてよかったと感じる。

 

美容師も教師も諸々の理由(主に私の意志の弱さと適当さと親からの的確なダメ出し)で諦めて来た。諦めてきたと言うか、大体本気でも無かったのだ。

 

教員は本気だったが、本気の分だけ辛いことも知った。両親が教員だったので職場のことで病んでいく様子や実習での実状は忘れない。ダイナマイトで脳を爆破すれば全て忘れられるだろうがそんなことよりそのダイナマイトで実習中の担当教諭の家を爆破しに行きたい。

 

生徒や他の先生方はとても温かく受け入れてくれ最終的には楽しい思い出となっただけに、教育現場の底で渦巻く闇の部分がいっそう恐ろしかった。ダイナマイトで脳を爆破すれば全て忘れられるだろうがそんなことよりそのダイナマイトで実習中の担当教諭の家と車を爆破しに行きたい。

 

そんなしっちゃかめっちゃかな夢ばかりだったが、根底にあるのは『ほどほどに生きたい』という願いだったように思う。そしてそれは十分すぎるほど叶っている。

 

唯一諦めきれないものと言えば、やはりロールパンナちゃんの後継者となることだ。

 

ただし私がロールパンナちゃんになった場合は胸のハート(正義の心の時は赤・悪の心の時は青)が常時真っ青だろうし、青すぎて黒ずんでいる状態になっている気がする。これからは積極的にダイナマイトを用いて気に入らない奴の家と車と最寄り駅を爆破するなど善行に励み、正義の心を強固なものにして行きたい。

 

強いコーヒーも良いけど優しいミルクも素敵だわ

 

少女漫画雑誌の筆頭と言えば、やはりちゃお、りぼん、なかよしだろう。マーガレット、別冊マーガレット、LALA、花とゆめなんかも入るだろう。私はずっとりぼんを読んでいた。

 

少年漫画も青年漫画も好きだが、”好きな作家”で思い浮かぶのは少女漫画家が多い。

 

しかし一つ。一つ言いたい事がある。

 

なぜヒロインは黒髪、もしくは色が塗ってない髪(金髪なのか)のツンっぽくて素直じゃない男とくっついてしまうのか。

 

性格が王子系の白系イケメンに恋していたはずのヒロインが、最終的にはつっけんどんで意地悪な黒系イケメンと結ばれる……お約束の展開だ。

 

髪の色に限定すれば、ヒロインが髪にトーン貼ってある男とくっつく可能性はゼロに近い。手間がかかるという理由はあるのだろうが、本当に見たことがない。もう私が手作業でトーンを貼っていってやろうかと思うほど髪の毛にトーンが貼ってある男は恋愛的に報われない。

 

まぁ髪の毛の色は置いておいて、この記事では上で挙げた通り、性格が優しくモテモテで王子様のような男子を白系イケメン・意地悪でヒロインをからかってきたりする些か乱暴な男子を黒系イケメンとする。某まとめサイトでこの議論が行われていた時に分かり易い括りと思ったからだ。

 

代表例として『花より男子』の花沢類と道明寺などだろう。

 

世代モロ出しで恥ずかしいが、『恋空』の優とヒロもだ。さらに世代丸見えでもっと恥ずかしいが、春田ななの漫画に出てくる男も大体そんな感じだ。ラブ・ベリッシュとかな。みんな後者の黒系イケメンとくっつくんだ。

 

 

なんでそっちなんだよ!

 

心のさまぁ~ず三村がキレるキレる。優しくて穏やかな方がいいだろ。今からでも遅くない、牧野つくしは花沢類とくっついてくれと切に願っている成人女性は私以外にもいるはずだ。きっと大きな石をどかしたらワサッと出てくるだろう。

 

本当に理解できないのだ。最初からそっちを好きならまだわかる。

 

元々白系イケメンを好きだったり、白系イケメンにすごく真摯に誠実にアプローチされていたりするのに、なんでそっちに行くんだ。そして最初から黒系イケメンだけが恋の相手ならこんな気持ちにはならないと言うのになぜわざわざ白系イケメンを出し恋をさせるのだ。

 

実を言うと、理解できないと言っておきながらも大人になった今ならわかる。

 

優しいだけの男は刺激がない。危うさとセクシャルを感じる欠陥性と少しぞんざいに扱われるあの感じ。追いかけたくなる距離感。黒系イケメンの魅力も十分にわかるのだ。ただ納得はできない。

 

こういう展開に出くわすと、どんどん脳内論議が拡大していき、最終的に”『いちご100%』で最終的にくっついたのはあの子でよかったのか”という所まで行きつき脳内の童貞オタクが「でも最初に好きになったのは東城だろ!!!!!!!!」と喚き出す。

 

ヒロインはなぜ危ない橋を渡りたがるのだろう。いや、危ない橋を渡るからヒロインなのか。

 

あかねは乱馬ではなく良牙とくっついてほしかったし、繰り返すがつくしは花沢類とくっついてほしい。ギャルゲーやハーレムラブコメで幼馴染の女の子が報われないように、白系イケメンは報われない。そして最後まで優しく切なく去っていく。

 

……そんな白系イケメンと幸せになりたいのが私たちのような夢豚である。

 

青汁のCMみたいになってしまったが、本当に幸せになって欲しいし幸せにしたい。「誰を愛そうがどんなに汚れようがかまわぬ 最後にこの夢豚の横におればよい!!」気持ちは殆どラオウだ。

 

中にはもういっそ白系イケメンと黒系イケメンを絡ませ始める人もいるが、それはそれでヒロインとくっつくより幸せなんじゃねぇかと思える。そういう二次創作の場合、ヒロインが極度の腐女子になったりするものが多いが、なんだかその話題は自分でも知らない傷が開きそうなのでやめておく。

 

パッサパサだよパッサパサ

 

髪を染めた。というか、染め直した。

 

高校は染髪禁止だったので卒業と同時に髪を染め、それから約2か月に1度染め直し、時には自分で染めることもあった。カラートリートメントも含めたら今まで40回位髪を染めている。

 

実習や就活があるときは勿論黒く染めたが、元々金に近い色や強いアッシュカラーばかり入れていたので3回黒染めしてようやく黒らしくなるというレベルだった。

 

今は会社勤めなのでさすがに金髪やグラデーションカラーにはしない……と言いたいところだが、我慢できず今日、インナーカラーに明るい色を入れてしまった。服装や髪型に口うるさい職場ではないが万が一怒られたら大人しく剃髪しようと思う。怒られた時は先方が引くくらい反省した姿を見せるのがコツだ。

 

それはさておき、今回の髪色も色・仕上がり共に気に入っているのだが一つ問題がある。

 

パッサパサなのである。口の中ではなく、髪の毛が、だ。(よくわからない方はお手数だが「パッサパサだよマリコちゃん」で検索して頂きたい。)

 

手入れをしていない訳ではないがインバストリートメントだけではカバーしきれぬパサパサぶりだ。最近わかめも食べてないし。金持ちの家で買われているアフガンハウンドの方がずっと毛並みが良い。

 

しっとりと重みのあるロングヘアに憧れて伸ばしているはずなのに、このままではアフリカの大地のような髪を引きずる女になってしまう。私が歩くだけで大地は乾燥し、街ゆく人々の口元がもれなくカサつくテロに発展しかねないので早急に対処しなければならない。

 

そもそもヴァージンヘアの時だって艶々していたわけではないのだから、これだけ髪を染めれば傷むのも当然だ。染める時にダメージオフのトリートメントもしてもらっているが、完全に追いついていない。

 

美容師曰くこれだけ染めているにしては傷んでないとのことだが、こいつは席に着くと『GISELe』や『non-no』に交じって『ゴリラの暮らし』という写真集を渡してくるような輩だ。私からのチップを狙っているだけだろう。ちなみに『野武士のグルメ』を渡された事もある。それなりに洒落た美容院にやってきた若い女に、だ。

 

担当美容師のY軸が4mくらいズレた人間性について語りだすとそれだけで一つ記事が書けてしまうのでそれはまた別の機会とする。

 

話を戻すが、パサパサの髪についてだ。

 

冷静に考えてやはり剃髪が一番良いのでは?と思うが出家したところで梵語は読めず正座は出来ず読経で嘔吐く女が一丁あがり!となるだけである。やはり体質改善とケア方法を変えるしかない。

 

とりあえず明日、@コスメヘア部門でも評価の高い椿油を買ってきてみようと思う。当方、@コスメの従順な犬なので@コスメの言う事は何でも信じてしまう。

 

腹を見せながら「美的.comなんか喰い殺してやるワン!」と叫ぶことだって可能だ。美的.comに恨みはないが@コスメが殺れといったら殺るのである。そんな私に成果が出て、実家の玄関マットのような髪から金持ちの家のアフガンハウンドくらいになったらまた報告させて頂こう。

 

この記事を書きながらJUJUの『PLAYBACK』という曲をYOUTUBEで聞いていたのだが、髪が傷んだナオンが沢山出て来た。彼女たちは海で楽しそうにはしゃいでいるし、日常的に海やプールに行っているから傷むのだろう。海にもプールにも決して出向かない私の髪の方が傷んでいるのはどうしてか。森羅万象を知り尽くした@コスメも教えてくれないミステリーである。


JUJU 『PLAYBACK』

 

※絵に描いたようなキラキラインスタリア充しか出てこないので人によっては見ない方が良い。責任は負いかねる。

 

体育館裏に呼び出しそうな顔

 

ハーフですか?と聞かれる事が度々ある。大体、初対面の人が居る場において3割くらいの確立で言われる。高いのか低いのか微妙な数字だ。

 

このハーフとは、私の思い違いでなければ(血筋が外国人との)ハーフですか?という意味だろう。

 

思い違いの場合、相手の真意は”(お前はフルマラソンを走れる体型でも運動神経でもないけれどみっともない走り姿を見せる機会があるとすれば)ハーフですか?”だろう。そうだね、ハーフか5kmの部だね。

 

上記の質問は小さいころから聞かれてきたが当方、血統書付きのジャパニーズだ。母方の先祖は戦国武将で、更にその先祖は藤原家の一族だ。

 

ちなみにハーフかと思ったと言われる事はよくあるが具体的にどこの国の、とは言われたことがない。

 

最近は4分の1カナダが入ってます、と真顔で嘘をつく。100%信じて貰えるが嘘のラインが微妙すぎるからだろう。父親がモンゴリアンデスチョップ帝国の総帥で、くらい言えばひとしきり嘲笑を買った後に精神科を紹介して貰えたかもしれない。惜しい事をしてきた。

 

これで欧米やヨーロッパらしい顔つきだとしたら「ヤダあたしってばローラ?道端ジェシカ?アンジェリカ?あと一人誰だっけいつも忘れる」と思い込み死ぬほど調子に乗って生きていただろう。決してこんなワールドワイドウェブの片隅で卑屈な下ネタブログを書く女にはならなかった。

 

つまりどっちに転んでも己への肯定度が低ければDead or Killなのだ。

 

弁解させて頂きたいのは、美醜に於いて所謂白人顔が東洋顔より優れていると言いたいのではない。アジア100%なのでヨーロッパ系の顔に憧れる、結局は無い物ねだりに帰結するということだ。

 

というか、私の家系はただ単純に顔が濃いだけとも言えよう。

 

ハーフですか?と聞かれた回数と同じくらい元ヤン・バンギャだと思ったと言われる。

金髪時代は自分でも「これのど飴のパッケージにシャブ隠し入れてる女だろ」と思ったほどだ。黒髪にしたらそれはそれでフィリピン人力士のようになるので、もはやモヒカンか螺髪にするしかないのだろうか。

 

得する点と言えば、顔が濃い&柄が悪いので、夢小説を嗜む人の前で『ヒロインを放課後呼び出して警告する氷帝学園男子テニス部ファン』の真似をすると百発百中で笑いを取れることくらいだ。

 

長らく憧れて来た”華奢”とか”ふんわり癒し系”とかそういった言葉から20億光年離れた所に居るので、もういっそ住めば都の精神で己の悪役顔を全うする覚悟だ。

 

毒を食らわば皿まで。私の死に化粧は金色のルージュにグレーのアイシャドウ爆塗りで頼む。髪型がモヒカンか螺髪かは、運悪く私の担当になったおくりびとの一存に任せよう。

 

 

※人からの評価を過剰に気にする小心者なので、正直この話題もハーフに間違われちゃう自慢かよと思われそうでハラハラしている。一つ自分を褒めるたびにその7000倍自分を貶すような性格だ。そんな女がひとつ残らずしょーもない記事しか投稿しないブログで自慢など出来るはずないのである。

 

おいでよ怪物の樹海(もり)

 

人外が好きだと言うと、色々な返し方をされる。

 

「ロボット系?」と聞く人もいれば「獣系?」と聞く人もいる。「映画泥棒とか?」と言う人もいるし「それよりも年金払うのマジしんどくない?脱税もしたいんだけどどうすればバレずにできるかな?」と返す人もいる。

 

最後の返しに関しては同意するが税務署を敵に回すのは厄介だ、とだけお答えしたい。決して脱税の前科があるわけではない。

 

話を戻すが、人外についてだ。

 

映画泥棒と言うと分かり易いだろう。最近は異形頭というジャンルが台頭してきているが、私は人外とは少し別物だと思っている。根本から人間とは違うと感じさせる人外が好きなのだ。

 

では私が愛する人外は何系かというと、メカだろうが獣だろうが怪物だろうが何でも好きだ。好きだと思ったら何でも好きな性分なので明確なカテゴライズが難しい。

 

では具体的に、LOVE方向で好きな人外キャラクターを挙げてみよう。

 

レッドピラミッドシング/SILENT HILLシリーズ

 

いきなり異形頭とも言える物を挙げて申し訳ない。しかしこいつ、一言も喋らない上に三角頭の中には肉のミンチのようなものがギュウギュウにつまっている。異形頭よりクリーチャー寄りというか、モロにクリーチャーだ。全力でこちらを殺しに来る。

 

奇妙でグロくて恐ろしいのに数多くのファンが居るのはやはり名言し辛い魅力があるからだろう。あとエロい。何がどうエロいかはぜひその目で確かめて頂きたい。当方のような肉欲ブスを唸らせるエロさである。

 

こいつに捕まったら必然的に死ぬという恐怖と、言いようのない性的魅力と好奇心を擽るキャラクター像が堪らなく好みだ。

 

キラークイーン/ジョジョの奇妙な冒険第4部

 

 

ボンデージを着ているムキムキの9頭身猫ボクサーと表すのが分かり易いだろうか。基本的に2m程のサイズの人外が一番しっくりする。キラークイーンも屈指の人気スタンドであろう。怖いエロい美しい可愛いという奇跡の人外だと思う。

 

レッドピラミッドシングキラークイーンも何度か他の記事に出したことがあるのでそういうのが好きな事は薄々バレていたことだろう。ちなみにこいつも喋らないしムキムキだしどこか性的だし標的にされたら多分絶対死ぬ。

 

言葉は無いが知能や意志を感じさせる瞳。人外特有の肌の感触や温度。そんなのを思い浮かべるだけでドキがムネムネする。夜道で出会ったら失禁しそうだ。20数年ぶり二度目のオムツ返り咲きも検討するべきだろうか。あちらからしたら、そんな女の方がよっぽど化け物である。

 

Whiteface/Imscared

 

こちらはグロではないがホラーが苦手な方は画像検索に気を付けて頂きたい。マイナーな洋ホラーゲームのに出てくるキャラクターなので100人中99人はご存知無いかと思う。

 

言葉で説明すると、暗闇に白いドット絵の顔だけが浮かんでいる。そいつがWhitefaceである。ゲームの構造としては鍵を探したり謎を解きながらWhitefaceから逃げるのだ。

 

このゲームはメタフィクション的な、ゲームの外までプレイヤーを追いかけてくるギミックがありジワリと汗をかくような怖さがとても良い。ちなみにWhitefaceはファンの間ではヤンデレという扱いになっている。

 

目が窪み歯が欠けた顔だけの少年が「ほんとうにごめんね。僕を一人にしないで。ごめんね、ごめんね……君を逃がしてあげられない……怖いんだ……(実際は英語)」と言いながら永遠に追いかけてくる。最高じゃないか。死後の魂を捧げたくなる。

 

長くなるので書かないが他にも獣姿の白澤(鬼灯の冷徹)とかオクティマスプライム(トランスフォーマー)とかUndyne(UnderTale)や遠野物語雨月物語や能の演目『道成寺』などあらゆる古典に見られる蛇との恋愛も好きだ。本気で恋愛できる。異種婚姻譚の素晴らしさよ。

 

退屈な日常に飽き飽きしており刺激が欲しいOL……と文にすると、なんだか少コミやハーレクインのような物語が始まりそうだ。しかし当方が求めているのは上記のような人外との恋愛なのである。もはや刺激より劇薬に近い。

 

念のため申し上げるが、人間が嫌いなわけではない。人間以外も好きなだけだ。

 

人外は良い。税金も年金も払わなくていいし。そこに戻ってくるのかよ、と思われそうだがここに戻ってくる。

 

私に残された選択肢は税務署を敵に回すか人外とのラブストーリーを求めて樹海を徘徊するかのどちらかだ。私の前に道はない。

 

鳥の死骸解体して劇薬塗して火葬した奴

一人暮らしだと中々揚げ物をしない。料理は好きだし、自炊中心の生活ではあるがさすがに揚げ物は億劫に思う。鶏肉が好物なのでから揚げなんかも作りたいのだが、調理が簡単なので摂取する肉と言えばもっぱら豚肉だ。本当は10代の処女の肉とかが食べたいのだが、どこにも売っていない。

 

そんなわけで実家にいた頃よりめっきり鶏肉を食べる機会が減った……と言いたいところだが実はそうでもない。ここ3週間ほど、ほぼ毎日仕事帰りにセブンイレブンでホットスナックを買っているからだ。

 

そもそも、私の平日のタイムテーブルは金太郎飴のようにほぼ変化がない。

 

7:05 起床

7:10 ミニクロワッサン(3口で食べ終わる)2個を無理矢理押し込む

7:30 身支度を済ませ出勤

8:50 会社に着く。化粧の仕上げと髪の毛を整える。

9:20ごろ始業。

12時~13時に昼休憩。

大体19時前後に退勤。

20:30ごろ帰宅。風呂、夕飯、弁当作りを済ませ24時~25時に就寝。

 

こうなると口にするものもほぼ一定なのだ。朝は前述通りパン、昼休みまでは緑茶を飲み、昼は弁当、午後はブラックコーヒーをたまに飲み、チョコレートや頂いたお菓子を一粒二粒食べる。

 

帰りはへとへとになって殺意と空腹を抑えながら帰路に着く。ほぼ白目を剥いているのでそろそろ職場と自宅付近の学区PTAが巡回パトロールを始める頃だろう。

 

そんな疲れ果てた体で最寄り駅につき、目の前にセブンイレブンがあったらそれはもう入店するしかない。多分ガールズバーとかでも入っていると思うが。

 

そして白目・震えた指先・誇り高き原住民族の言葉で「うひゅ、ひゅ、う、うま辛チチチ、チキンくだひゃい……」と取引を始めるのだ。

 

売人はみな素敵な笑顔と温かい態度でブツを渡し、こちらからの報酬を受け取る。心温まるほのぼの取引現場である。最近はうま辛チキンとうま辛棒を交互に買っていくのでバイトの間で”うま辛ブス”と呼ばれていることだろう。

 

そう呼ばれても構わないくらいセブンのうま辛系ホットスナックが好きなのだ。

 

坂道を登りながら息を切らし、呼吸が浅くなった所でおもむろに袋からチキンを取り出し咀嚼する。たまにマジで窒息しそうになるが、生を感じられ高みを目指す高僧のような気持になれる。200円以内で空腹と生への懐疑心を満たしてくれるセブンのホットスナックにノーベル平和賞を与えたい。

 

そもそもスパイシーな味付けの鶏肉が昔から好きで、長らくファミマのスパイシーチキンが王座を独占していたのだがうま辛シリーズの出現によりその座も危うくなった。

 

コンビニホットスナックの益々の発展を願い、これからも美味くて辛い鶏の死骸を血走った目で食べ続けて行きたい。少なくともPTAが防犯強化パトロールを始めるまでは。

 

そういえば、「辛い」は「からい」とも「つらい」とも読む。うま辛ブスの語源は①うまくてカラいものばっかり買っていくブス②うまいもの食べることでしかツラい人生に光を見つけられないブス……のどちらだろうか。

 

どっちもだろ、と思った貴方はこの先夜道の一人歩きに気を付けて頂きたい。いつのまにか鶏の死骸を咀嚼しながら近づいてくる女が居るかもしれない。