体育館裏に呼び出しそうな顔

 

ハーフですか?と聞かれる事が度々ある。大体、初対面の人が居る場において3割くらいの確立で言われる。高いのか低いのか微妙な数字だ。

 

このハーフとは、私の思い違いでなければ(血筋が外国人との)ハーフですか?という意味だろう。

 

思い違いの場合、相手の真意は”(お前はフルマラソンを走れる体型でも運動神経でもないけれどみっともない走り姿を見せる機会があるとすれば)ハーフですか?”だろう。そうだね、ハーフか5kmの部だね。

 

上記の質問は小さいころから聞かれてきたが当方、血統書付きのジャパニーズだ。母方の先祖は戦国武将で、更にその先祖は藤原家の一族だ。

 

ちなみにハーフかと思ったと言われる事はよくあるが具体的にどこの国の、とは言われたことがない。

 

最近は4分の1カナダが入ってます、と真顔で嘘をつく。100%信じて貰えるが嘘のラインが微妙すぎるからだろう。父親がモンゴリアンデスチョップ帝国の総帥で、くらい言えばひとしきり嘲笑を買った後に精神科を紹介して貰えたかもしれない。惜しい事をしてきた。

 

これで欧米やヨーロッパらしい顔つきだとしたら「ヤダあたしってばローラ?道端ジェシカ?アンジェリカ?あと一人誰だっけいつも忘れる」と思い込み死ぬほど調子に乗って生きていただろう。決してこんなワールドワイドウェブの片隅で卑屈な下ネタブログを書く女にはならなかった。

 

つまりどっちに転んでも己への肯定度が低ければDead or Killなのだ。

 

弁解させて頂きたいのは、美醜に於いて所謂白人顔が東洋顔より優れていると言いたいのではない。アジア100%なのでヨーロッパ系の顔に憧れる、結局は無い物ねだりに帰結するということだ。

 

というか、私の家系はただ単純に顔が濃いだけとも言えよう。

 

ハーフですか?と聞かれた回数と同じくらい元ヤン・バンギャだと思ったと言われる。

金髪時代は自分でも「これのど飴のパッケージにシャブ隠し入れてる女だろ」と思ったほどだ。黒髪にしたらそれはそれでフィリピン人力士のようになるので、もはやモヒカンか螺髪にするしかないのだろうか。

 

得する点と言えば、顔が濃い&柄が悪いので、夢小説を嗜む人の前で『ヒロインを放課後呼び出して警告する氷帝学園男子テニス部ファン』の真似をすると百発百中で笑いを取れることくらいだ。

 

長らく憧れて来た”華奢”とか”ふんわり癒し系”とかそういった言葉から20億光年離れた所に居るので、もういっそ住めば都の精神で己の悪役顔を全うする覚悟だ。

 

毒を食らわば皿まで。私の死に化粧は金色のルージュにグレーのアイシャドウ爆塗りで頼む。髪型がモヒカンか螺髪かは、運悪く私の担当になったおくりびとの一存に任せよう。

 

 

※人からの評価を過剰に気にする小心者なので、正直この話題もハーフに間違われちゃう自慢かよと思われそうでハラハラしている。一つ自分を褒めるたびにその7000倍自分を貶すような性格だ。そんな女がひとつ残らずしょーもない記事しか投稿しないブログで自慢など出来るはずないのである。