フェイバリット事務作業

 

IT企業でOLをしている。

 

ITの知識は全くないのだがなぜかIT企業でOLをしている。これは「赤ちゃんってどうやってできるのォ~!?」と喚いてる奴が産婦人科で働いているくらいヤバい。

 

正直、いつ私のクリックでデータがぶっ壊れ、PCが爆発し、フロアに爆風が巻き起こり辺りが死体の山となるのかビクビクしている。そして同時にワクワクしているので社会の闇は深い。

 

ぼかしながら言うと、IT系専門職のアシスタントとして働いているのだがこれが驚くほどわからんちんなのである。もはやわからんちんちんなのである。

 

とはいえアシスタントだし、有識者の教育のもとで日々勉強しながら少しずつできる業務を増やしてはいる。一応扱いは事務職だ。

 

そして、定型的な仕事が多い中でなんとなくこの作業好きだなというものも幾つかある。果てしなく地味で誰が興味あんだよというテーマだが今回はキラキラゆとりOLのフェイバリット事務作業についてだ。

 

大前提として仕事には行きたくないし、ビルに火種を投下できるのなら聖火ランナーばりに走って火種供給に馳せ参じる。

 

また、セクハラをしてくる上司達には「オラがMW所有してたらオメェらなんてアリの巣コロリみてぇにしてやっからな」と感情のタガがぶっ飛んだ悟空のような声色で告げたい。 ※MW…手塚治虫の作品に出てくる毒ガス化学兵器

 

話を戻そう。まず就活中もこの作業が好きだったのだが、返信用封筒の宛名の”行”に二重線を引き”御中”に書き改める作業である。気遣いの気遣いに気遣いで修正するThe Japanese感が何とも言えず愛おしい。

 

「返信用封筒入れときますねごめんなさいね。私めに送ってね」「とんでもない。卑下なさらないで。せっかくだけど敬意を持ってこちらに書き換えておきますわね」というマダムの声が聞こえてきそうだ。

 

何を言ってんだテメーは、と言われそうだが、書いているこっちだって何言ってんだコイツと思っている。

 

それから、督促の電話をかけるのも嫌いではない。書類が滞留すると別の部署に電話をかけ承認しちくり~!と圧をかけるのだが、男ばかりの部署で数少ないナオンの声を堪能できる時間なのだ。幸せだ。

 

もう最近ではずっと書類が承認されなければいいと思っている。耳元で女性の声を聴くと脳内幸福物質がドパァーーーーと出るしスティービーワンダーのように「♪I just call to say I love you」と揺れながら歌いたくなる。

 

最後はOLの醍醐味、コピーを取っている時だ。

 

私は人の少ない空いているコピー機まで出向くので、とても快適である。周りに人はほぼ居らず、大きな窓はあるが電気はついていない。静かで誰もいなくて落ち着く場所だ。私が会社の人間を手に掛けたとしたら、多分ここに隠す。コナン君が「あーれれぇ~?あっちにもコピー機があるの~?」とか言い出さない限り平和は守られるだろう。

 

日々の中にも小さな癒しと楽しみを、と思いながら生活しているが、上の文章を見直すと隠しきれない殺意がありありと伝わってくる。そもそも隠してすらいない。

 

 

先日のブログ(以下)で殺意は色気の源だから出し惜しむなと主張した。

 

elleqqqq.hatenablog.com

 

撤回するつもりはないが殺意が土石流を起こす前に一休みすることも大切である。とりあえずは金と権力と地位を確立し後宮にナオンを囲えるようになるまで、フェイバリット事務作業を癒しにしつつ研鑽を積む所存だ。