ハッピーサマーデスウェディング

現在未婚の身であるが、結婚したい気持ちとしたくない気持ちが半々にある。

 

とにかく私は身軽でいたいのだ。ならまず痩せれば?と言う奴には祖国のグァテマラに帰って綺麗な鳥でも見て暮らしてろと返したい。

 

ここで言う身を重くする荷物とは所持品の多少ではなく、配偶者とか仕事とか固定資産とかそういった類のものである。自らの死期を悟ったら猫のように社会から消え、どことも知らぬ外国の地で身元不明の遺体となりたい。

 

こんなことを言っていても、運命を感じる好きな人が出来たら結婚したいと思えるのかもしれないがまだその気持ちは私にはわからない。

 

実は今日とある男性からデートに誘われていたが用事があるので申し訳ないが行けないと断った。これを逃したらデートに誘われるのなんて来来来世くらいになるかもしれないのにだ。

 

しかし私は今日は『岸辺露伴は動かない』(ジョジョの奇妙な冒険に出てくる岸辺露伴のスピンオフシリーズ)を買うと決めていたのでしょうがない。抹茶スイーツが人気な港町のカフェーに出向く元気もなかった。

 

本当にこんな女ごときが申し訳ないのだが、現実の男と岸辺露伴だったら断然後者のプライオリティの方が高い。

 

こんな無いものねだりのI want youなクソ女でもここ1年くらいは何度か婚活パーティーに行って毎度カップリングに成功しているのだが(無意識のうちにKカップくらいになって更に懐から万札がチラチラ見えて居たのかもしれない)一方的にこちらから次のお誘いを断ってしまう。

 

じゃあなんで婚活に行くんだよと思うだろう。私も思う。

 

カップリングが成立するまでは「とっても感じのいい人だし今度こそ数年ぶりの恋の予感!」と本気で思っているのだ。

 

だと言うのに会場を出て次のデートはいつにするかという話になると心は氷点下まで冷めてしまう。早く帰ってpixivでR-18検索をかけたくてウズウズしている。

 

結局、選ばれたという高揚感を得たいだけかもしれない。もしくは乙女ゲーで目当てのキャラルートが確定した時みたいな感じだろうか。二次元ならその先も気になるがリアルでは特にその先は求めていないのだ。

 

このように、自分への好意を感じ取るとああ~無理っスすいません!となる人は結構いる気がする。友達にも、どえらいモテるが男性からの好意に嫌悪感しか感じない子がいるし。それを私のようなモテもしない女に当てはめると地獄でしかないのだが。

 

一生結婚しねぇかもしれね~~な~~~とほんのちょっぴり悲しくなるが幸いなことに姉は婚約中で血族が途絶えることも無いだろうし、親も私に結婚うんぬんの口出しは全くしない。

 

結局は私の優柔不断が全ての根源であり、結婚したいならしたいで行動!したくないならしない!とキッパリ決めればいいのだが、未だにどっちつかずだ。

 

もうこうなった以上は、岸辺露伴ヘブンズドアーで「岸辺露伴と結婚する」と書き込んで貰う他ない。

 

それくらいの強引なきっかけがないときっと私はこのままだ。岸辺露伴にとっては自傷行為以外の何物でもないが、結婚は双方の犠牲と妥協の上に成り立つものだと思う。私も右腕と左足と弟の肉体を差し出すつもりなのでそれで妥協してほしい。

 

いつになったら両親に「♪一生懸命恋しました(Fuwa Fuwa Fu-!)Thank you」と告げられるのだろうか。

 

それが辞世の句となるかもしれないので今から練習しておこう。