私だって給湯室に玉木宏がいれば頑張るよ
今週のお題「お弁当」
先程、明日分のお弁当を仕込み終えたのでこちらのお題に投稿してみる。
現在OLとしてコピーを取ったりパソコンと睨めっこしたり上司からのセクハラに「やだも~(笑)」と応対しつつ手元のメモに「殺す」と書いて気持ちを落ち着かせたりする生活だ。そんな生活の中でささやかな楽しみと言えばやはり食。お弁当である。
一人暮らしを始めてからは毎日お弁当を作っている。ランチミーティングさえ無ければ原則お弁当だ。
面倒と言えば面倒だが、土日に野菜系の日持ちするおかずを作っておき、夜にそのおかずとウインナーと冷凍食品とご飯を詰めるだけだ。夏は冷蔵庫にブッこんでおく。
朝にお弁当を作れる人ってえらいなぁと思う。ぜって~嫌だ。その15分分寝ていたい。無理だ。お母さんありがとう。
お弁当派と言うと大体「えらーい!」と褒めてもらえる。
が、上記の通り大したものは入れていないし茶色感が凄い。ジャッカル桑原くらい茶色い。
それでも自分の好きな物を入れられるしこれまたささやかだがご飯を工夫したりして少しでも楽しみを増やそうとしているのだ。最近はめんつゆを馴染ませた揚げ玉とちぎり海苔を麦入りご飯でサンドするのにハマっている。天丼みたいで美味しい。
少し前はカリカリ梅をアホほど入れていたのだが入れすぎて草間彌生が頭に浮かぶようになったので控えた。1か100しかない性格が遺憾なく発揮されてしまった。
そんなわけで第一に自分が食べたいもの・第二に栄養・第三に見栄えなので色とりどりのキラメキランチではない。キラメキランチって字面に己のセンスの無さを感じて辛い。シンプルにダサい。
ちなみにお昼はできれば一人で食べたい。
誰かと食べるのも楽しいが職場では貴重な一人になれる時間。さっさと食べてPixivでホモ漫画を読んだりデイリーポータルを巡回とかしたいのだ。
こういうことを書いていると寂しい奴だとか思われそうだが本当にその通りだ。私自身、お弁当を作っている時も食べている時も完全なる”無”である。ブッダが目指した無の概念がそこにはあるのだ。
好きな物を詰め込んだお弁当なので美味しいとは思っている。思ってはいるのだが体と脳にアクセス制限がかかった状態なので最小限の思考力しか振り絞れない。
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われていなきゃあダメなんだ。ひとりで静かで豊かで…」
名作『孤独のグルメ』では主人公の井之頭五郎がこんな名言を吐く。有名な台詞だが完全に同意だ。ストレスも溜まりやすい職場。孤独に好物が詰まった弁当を無で食するのはむしろ理想とも言えよう。
……しかしまぁ、上司に玉木宏が居てお昼休みの給湯室でちょっと話すイベントが起こるのなら私も本気を出す。完璧な弁当を作ってみせる。そして
「お疲れ~。あれ、弁当なんだ。手作りじゃん」
「お疲れ様です~そうなんです。あっためにきましたぁ。玉木さんはお料理とかされます?」
「俺?するように見える?」
「うーん……見えない、かな(笑)」
「今度作ってよ(笑)」
「あはは~了解でーす」
みたいなちょっとしたジャレあいを内心ドキドキで楽しみたい。
そしたらもう私築地まで行って鯖とか買ってきてめっちゃいい塩で焼くわ。野菜も農家まで買い付けに行く。弁当箱も曲げわっぱの良い奴買うし。
【VR・給湯室でカップラーメン用のお湯を沸かしてる玉木宏との会話シリーズ】とか開発されないだろうか。全国のOLに向けて星野源バージョンとか成宮くんバージョンも開発して頂きたい。
それまでにお弁当作りの腕を磨いてお待ちしている。