神は「ワンちゃんあれ」と言った。するとワンちゃんがあった。
今週のお題「感謝したいこと」
最近、ジョギングにハマっている。きっかけは秋に受けた健康診断で、「血糖値が高めなんだよねきみって」と言われた事である。医者にって言うか、結果の用紙に。ダメージを和らげるために私の好きなマイペース美青年風に喋らせただけです。ウェービィな金髪の美青年が頬杖ついて言ってることにしてください。
さて、血糖値を改善するために食事制限を始めるか、運動を始めるか。迷ったものの、ここで運動を選ばないと私のようなインドアオタクは一生運動しねえなと思い、とりあえずジョギングを始めた。
インドアオタクではあるが基本的に運動は嫌いではなく、長時間歩くのも苦にならないタイプだ。涼しい季節にのんびり走るのも良いんじゃなかろうか。健康に良いし、新しいことを始めたかったし……。
いや、正直に言う。私はジョギングにかこつけて夕方に散歩している犬を触りたかったのである。
普段は駅まで自転車なので散歩している犬を見つけても飼い主さんに声をかけることは中々できない。だってなんか怖くないか、爆速チャリ漕ぎ女が急に目の前で止まって真顔で近づいてきて「ワンちゃん触って良いですか」とか聞いてくるの。犬もビビるわ。
そんなわけで私は長年、他所様のワンちゃんを撫で繰り回したい欲求を胸の内に熟成させ続けていたのだ。実家には世界一可愛い柴犬が居るがコロナウイルスの流行により帰る頻度がだいぶ減ってしまった。それに家の周りには割と色んな種類の犬が住んでいて、その色んな種類の犬を撫でられたらどんなに幸せだろうとずっと夢見ていたのである。
ああ……犬を撫でたい……できればでっかい犬を撫でたい……太いあんよとマズルをそっと撫でたい……耳の付け根を掻いて差し上げたい……「体重何キロですか?43kg?へえ~!」とか言いながら撫でたい……でも小さい犬も可愛い……ホバリングみたいに必死で歩く様(さま)メチャクチャカワイイネ…
そんなことを考えつつも、可愛いワンちゃんとすれ違うと5mほど進んでチャリを止め、そっとその愛らしい姿を見つめ、満足したら去る……今までの私にできるのはそれだけだった。登下校中の女子生徒をつけ狙う変態に己が重なる。
しかしジョギングしている人間ならそんなに怪しまれないのではないか?大体2kmごと、もしくは大きな公園に着く度にストレッチをしているので、その流れでワンちゃんが来たら挨拶をして撫でてもいいか聞けばいい。自然な流れだ。
こう来たら(可愛いワンちゃんが近づいてくる)
こう(挨拶して撫でていいか確認)!
こう来たら(可愛いワンちゃんが近づいてくる)
こう(挨拶して撫でていいか確認)!!
夜の部屋にイメトレに励む私のシルエットが浮かび上がる。触れないタイプのワンちゃんでも「あ~そうなんですね、ごめんなさい!」と一礼してジョギングに戻ればいい。退路も完璧だ。
しかし私は知る。実際、ジョギング中に犬と出会ってもこれがなかなか声をかけにくいということを。
既に飼い主コミュニティが出来上がっている所に一人入って行くのは結構勇気がいるし、小型犬だと怖がりさんが多い(何度か断られてしまった)。あんまり汗ダクダクで近寄るのも恥ずかしい。「えっここで?」と言うような大きな交差点や道のど真ん中で声をかけるのも迷惑だろうか……と考えてしまう。
私はただ犬を撫でたいだけなんだ!と叫びながら走りそうになるが、いよいよ何のために走ってるのかわからない。Youtubeで大型犬の動画を目ぇかっぴらいて見る毎日に終止符を打ちたい。あ、いや動画は毎日見続けます。でもおさわりしたいんだよ!
そして何度目かのジョギング中、ついにその僥倖は訪れた。
既に8kmほど走り疲れた頃、前方におじさんがつくばっているのに気が付いたのだ。すわ何事か、と近づけばおじさんの横には小さな柴犬がいるではないか。おじさんにくっついてちょこんとお座りをして、おじさんはそんな柴犬の背中に優しく手を当てている。どうやら坂道の途中で夕陽を見ているらしい。
その風景だけで物凄く癒されたのだが、意を決して近づき声をかけてみた。
「あの、すいません……ワンちゃん撫でても大丈夫ですか?」
「ああ~どうぞどうぞ~」
♪
We are the champions, my friends
And we'll keep on fighting 'til the end
No time for losers
'Cause we are the champions of the world……
Queen - We Are The Champions (Official Live Video)
※オタクはすぐ誇大表現を使うがマジでこれくらいの喜びがあった。あと、ボヘミアンラプソディ超良かった。
ふわっふわの毛並み。くりくりとした黒いおめめ。ぷんぷん振られる巻き毛のしっぽ。濡れたお鼻。こんがりキツネ色の三角耳。健康そうなピンクの舌。お利口に撫でられてくれる4歳の柴犬くん。生命……。
感極まった私が「かわいい……かわいいです……かわいい……」と言う度におじさんは「うれしいねえ、うれしいねえ」とニコニコする。
カイジで言う所の"感謝っ……!圧倒的感謝っ……!"だ。マジで。犬、マジで可愛い。犬、栄光あれ。犬、サンキュー。
丁重にお礼を申し上げてその場を去ったのだが、久方ぶりのもふもふに感動が止まらなかった。あんなに可愛いワンちゃんを見ず知らずの女に撫でさせてくださってありがとうございます……ハレルヤ……と拝みたくなる。あと、その日はジョギングアプリのメモ欄に"犬"と書いた。
最近はルートを開拓しつつあり、より多くのワンちゃんが集う公園を幾つか廻っている。
私は今週も走る。犬を撫でたいから。
もう血糖値とかどうでもいい。
余談
グレートピレニーズが大好きだ。別名ピレニアン・マウンテン・ドッグ。フランス原産で一時はフランス王国法廷の公式犬でもあった。超大型犬に属しオスは70kgを超えることもある。体高90cmとかも珍しくない。つまりはでっけえでっけえ白いモフモフワンちゃんだ。大らかそうに見えるがガードドッグなだけあって競争心が強い。
土地が狭く高温多湿の日本ではなかなか飼育ハードルが高い犬種だが先日ついにピレニーズをモフる機会に恵まれた。ピレニーズの存在を知って以来の夢が叶い感無量だ。ありがとうございます。
同じくらいバーニーズ・マウンテン・ドッグが好きだ。こちらはスイスのマウンテンドッグ。茶色のマロ眉とお顔の白黒茶の模様がとんでもなくキュート。こちらも大きい個体は70kgオーバーでピレと同様あんよがぶっとい。基本的にフレンドリーなかまってちゃん。まだバーニーズは撫でたことが無いが近々保護犬カフェ(正式には違うんだけど)に行く予定なので、そこで撫でられたらいいな。
他にもラブラドール、ゴールデン、レオンベルガー、バーナード、スタンプー、ワイマラナー、ハスキー、マラミュート、シェパード、グレートデン、ランドシーア、ダルメシアン、ニューファンドランド、ロットテイラー、偉大なるマスティフ群等、基本的に大型犬なら何でも好きだ。というか犬は全部好きだが、好きな犬種は?と言われて出てくるのが9割大型犬なのだ。
今の所、近所には黒ラブ、白ラブ、ハスキー、ピレニーズが住んでいる。撫でられなくとも、彼ら彼女らの姿を見るだけでジョギングへのモチベーションはこれ以上ないほど上がる。本当にありがたやありがたや。
世界の中心で変人美形への愛を叫んだ女
久しぶりにブログを書くが、タイトルの時点でロクな記事じゃないなと思っただろう。正解だ。それでも書く。私のブログだからな。
変人美形、大好きだ。
どうせ駄弁を弄した挙句、結局結論は何よ?と自分で自分に圧力をかけてしまうだろうから先に結論を書いておく。私は変人美形が大好きだ。
先日某サイトにて好きなキャラ属性を語り合うという趣旨の特集が組まれていた。お姉さんキャラ、ボーイッシュキャラ、地味っ子……思い思いにその属性の良さを語るライターたちを見て、私が好きな属性とはなんだろう?と考えてみた。1秒で結論は出た。
変人だ。正しくは変人美形だ。
もともと私は岸辺露伴と結婚しているのだが(この時点で狂気に当てられた方は一度外の空気を吸ってきて欲しい)、彼のどんなところが好きかと言われたらズバリ"変な所"だ。
いや、変と一口に纏めるのはかなり大雑把なのだが、彼の常識と良識を持ち合わせていながら聖人のようには振る舞わない生き方が好きだ。傍若無人で破天荒で唯我独尊。すさまじい美形バフを以てしてもギリ許せねえからなそれ、と思いつつそんな彼にどうしようもなく惹かれている。
私は凡庸で人からの評価を気にしてしまう性格だから、知らねー!と突っ走っていける様に憧れるのだ。そこには勿論弊害もあるだろう。孤独だったり疎まれたり。でも私の愛する変人美形たちはまるで気にしない。クソ強い心の持ち主揃いだ。
そもそもなぜこれをブログに書こうと思ったかと言うと、最近京極夏彦による百鬼夜行シリーズの漫画版を読み始め、登場人物の榎木津礼二郎にドハマりしてしまったからである。実は10年近く勝手に苦手意識を持っていた作品だったのだが漫画版からでも読んでみるか……と手に取って半月経たないうちにガッツリのめり込んでいた。クラウチングスタート直後に頭からズブズブ埋まっていった。
百鬼夜行シリーズのあらすじを説明するのは難しいのだが、『不可解な事件が起こり、憑き物が付いた様に狂気に侵されていく人々を口先最強のペテン師神主が悔い改めさせる』みたいな話だ。マジで難しいな。超有名超人気シリーズなのでご存知の方も多いだろう。
榎木津礼二郎はシリーズを通してずっと出てくる探偵だ。スピンオフも沢山出ているし人気ナンバーワンかもしれない。
なぜ人気かと言うとこの男、「人の色素全部抜く」みたいなコンセプトの元に神がデザインした?と思うほどのビスクドールじみた超美形であり、高身長スタイル良し(ちなみに作中は戦後数年の日本)、旧華族の出、戦時中は優秀な青年将校として活躍し、頭脳明晰で腕っぷしも強く、片目の視力がほぼ無い代わりに人の記憶を断片的に見ることが出来る能力を持つ。あと美人と赤ちゃんと猫が好き。
どうだ、途中でもうエエわとなったろう。美味い物と美味い物かけあわせたらメッチャ美味いと思っている奴が考えたようなキャラだ。京極先生すみません。
だが同時に榎木津はヒロポン中毒を疑われるような躁病のケがあり、思ったことはすぐ口に出すし人が躊躇うようなことも平気でするし基本的に気を遣うとか空気を読むとかはしない。人が首吊るのを横で見て頃合い見計らって邪魔したりする。探偵なのに地道な調査とは何もせず助手にやらせるしその助手達には変なあだ名をつけて下僕扱い。
「このことは言うな」と約束させたら絶対言う。「このボタンは押すな」と注意したら絶対に押す。そういう男だ。ある意味では天真爛漫を煮詰めた性格とも言えよう。
まとめると美形&変人&あくの強い男である。最高だね。
美形で長身で人の記憶を覗けて変なあだ名をつけてくる唯我独尊男……岸辺露伴との共通点も多い。そう言えば変人キャラは高確率で妙なニックネームで勝手に人を呼ぶ気がする。独特の距離感や他人にあまり興味ない感じが醸し出されるからだろうか。
ともかく、夢女半生の中で一際愛した男たちを思い出すと、かなりの確率で変人なのだ。そして同時に、何かの才能に秀でている。どうしたって変人美形が大好きだ。
私はビビりのくせにリアクションが非常に薄く、お化け屋敷の心拍数チェッカーでも見事なまでの無反応という結果を出してしまった女だ。喜怒哀楽がそこまで顔に出ない。ツイッターだと乳幼児みたいに叫んでばかりいるが現実ではアッパーかダウナーで言ったらダウナー寄りだろう。故に友人間や職場では『落ち着いてる。しっかりしてる』と誤認されてしまう。
そんな女だからこそ心を掻き乱されるものは?そう、変人美形である。
まず、美形─私の好みってだけで一般的に美形じゃないパターンもあるが─だから目が行く。追いかけているうちに思いもよらぬ行動や習性(研究のために蜘蛛を舐める、寝ながらチャリ濃いで激突、青姦好きを公言、横にオッサンが入った着ぐるみ連れてる、初対面で女の手を舐める、甘い物しか食わないで体躯座り、レース中に脱皮する等)を知り強烈に記憶に残る。
そしてこれは夢女たる所以なのだろうが、そのインパクトから産まれた興味が「この人恋愛したらどうなるんだろう」というベクトルに向かってしまう。
この人に振り回されたいな……感情をガンガンに揺さぶられてワケわかんねー何こいつ!てなりたい……慌てたり怒ったり恥じらったり唖然とする私に「全く……飽きないな、キミは」て言ってほしい~~~~~!
ハイもう一丁あがり。すっかり虜となっている訳だ。脳内で跡部様が「フン、おもしれー奴」と呟いた瞬間に私の恋は始まっている。
よく"残念なイケメン"とも言われるが、個人的にあれとはまた少し違う気がする。
残念なイケメンと変人美形はなんていうかこう、残念なイケメンがギャグ系ラテアートを施したカフェラテだとすると変人美形はコーヒーにキャビア入れちゃいましたみたいな感じだ。何言ってんの?
あと、女の子でもそういう子が好きかと言われると違う。女性キャラは「腕っぷしと気が強いがものすごい脆さ弱さを秘めた女」が好きだ。要は変人美形男とバディ組んでそうな子が好きなのだ。
もしもコイツこそはお前だってドン引きさせるに違いねえ!というオススメの変人美形が居たら是非お勧めしてください。
余談
タイトルの元ネタはエヴァではなく更にその元ネタのSF小説のほうである。作品だけではなく、私は作者のハーラン・エリスン自体も好きだ。何故かって、それは作者のwikiを見て貰えればご理解頂けるかと。
余は如何にしてクソにわかラップファンとなりし乎
大体、年に2つほど新たなコンテンツにドハマリする傾向がある。1つでもなく3つでもなく、2つ。それが私のキャパ量なのだろう。
それは流行りの作品だったり、かと思えば特にアニメ化や実写化が決まった作品ではなかったり様々だ。去年はゴールデンカムイとでみめんというソシャゲにハマった。
私は新たなコンテンツにハマると、主体性がありえないほど上昇する。とにかく、読んだり見たりして、更に調べる。例えば身長が不明なキャラがいたとする。そのキャラのいるコマを全てチェックし、他キャラや建築物との差から仮の身長を割り出すことは朝飯前だ。そういうオタクなのだ、私は。(倒置法)
とにもかくにもハマるとなると根深いというか、潜れるところまで潜りたくなってしまう。そんな私が今年ハマった2つのコンテンツ。2019年はまだ3か月ほど残っているが、気力的に3つめはないだろう。
1つめは、人気漫画『わたモテ』こと『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』である。非リア陰キャぼっち女子高生の痛恥ずかしい黒歴史漫画だったのにいつの間にか百合群像劇になっていた。たまらん。JK達の人間関係の複雑さ。たまらん。お金渡すからみんなでファミレスとかスイパラとか行っといでと言いたくなる。
話が逸れるが、私はわたモテの中で加藤さんというスクールカースト最上位のお姉さん系女子と主人公・もこっちの組み合わせ(通称「かともこ」)が大好きだ。しかし久しぶりに会った友人に「あのさ……わたモテ読んでる?」と聞いたら間髪入れずに「かともこ?」と返って来た時はビビった。なんでわかんだよ。7年間苦楽を共にした友人の推察力には慄いた。
いつもの事ながら前置きが長くなったが、ブログタイトルにある通りもう1つのコンテンツはズバリ【ラップ】だ。
ここで「ああ、ヒプマイね」と思われた方も多いだろう。
しかし当方、ヒプマイは殆ど知らない。知っているのはキャラの名前が難しいこと、最近大阪と名古屋が加わったこと、そして山田二郎が童貞ということのみだ。
これほどヒプマイが流行っている中で何故か私は3次元のラップにハマってしまった。
正直に言う。今までラップはダサいと思っていた。特に日本語でのラップはクッソダサイメージしかなかった。「ハイここで韻踏みましたよー!実質韻!韻!踏みましたよ!ハイここ!ここです!実質!実質韻!韻踏んでまーす!」感が果てしなく苦手だったのだ。
あと以前書いたが私の地元はスラム街なのでラップバトルをしかけてくる不審者がいる。故に治安の悪さの象徴=ラップバトル……といった失礼極まりない印象を抱いていた。
しかしそんな元に一人の女が現れる。
上で出てきた、かともこ瞬発正解の女、友人Tだ。
彼女と私は学生時代からの友人で、とても仲が良い。お互い友達が少ないので共依存レベルなほどに仲が良い。ひいき目無しにTは可愛くとてもオシャレで流行りのバンドを聞いていそうな見た目なのだが、その実ヘッズ*1なのだ。
Tからのラップバトル布教は実は1年前から行われていた。よくわからんままバトルを見せられ、曲を聞かされ、バトルの見どころやこのグループはどういうラッパーが集まっているのかなど、月1で聞かされ続けて来た。
ラップバトルにも色んなルールがあって奥が深いのね……そう思いながら動画を見ていたが、いかんせん素人にはスゴさがよくわからない。サンプリング?フック?バイブス(ギャル言葉でしか聞いたことねえ)?わからんちん状態である。
いや、勿論ラップが上手い人は頭の回転が速く知性的、という気づきと鮮やかな言葉遣いはダサくない、むしろかっこいい!という地点までは到達できたものの、それは詳しい人が解説してくれるからこそ。なので結局しばらくはTと遊ぶ時しかラップ動画を見なかった。つまり己の中に需要が無く、供給をなんとなく受け取るのみだったのだ。
しかしこの夏、Tが「ここ有名で曲もいいよ」とある動画を見せてくれた。
それがかの有名な梅田サイファー*2の代表曲【マジでハイ】だ。
R-指定, KZ, peko, ふぁんく, KOPERU, KBD, KennyDoes - マジでハイ(prod. LIBRO) (Official Music Video)
サムネに移るR-指定は現状日本一強いとされる有名ラッパーなのでご存知の方も多いだろう。私も知っていた。しかしながらそれ以外は誰一人知らない。なんか大阪のラッパーの集まりがあって、その中の歌なんだなくらいの認知である。
初見時、曲は普通にかっこいいと思った。
知らんラッパーばっかだけどみんなよう口が回るなあ。ていうかR-指定てやっぱ山田孝之に似てるわ。あとこの人谷村新司っぽい。
ほけ~っとそんなことを考えていると、ある一人のラッパーのパートに移った。(動画で言うと1:03から)
「この人赤ちゃんみたいでカワイイな。他がゴツいから覚えやすいわ」
隣のTにそう言ったのを覚えている。そのラッパーは梅田サイファーとしてキャリアを積んできた中心人物の一人、peko と言うらしい。Tは「pekoさんは女性人気もあるからね」と返した。
その時点で特にそれ以上pekoが気になることもなく、いつも通り呂布カルマ*3VS崇勲*4のバトルを見たりTが最近推しているレゲエラッパーの曲を聞いたりした。
そして少し時が流れ、ある日【ラッパーが話題のニュースについて即興ラップを作り討論する】という名目の某番組を見つけた。
スタジオには女子アナとコメンテーター他、4人のラッパーがいた。その中には呂布カルマとpeko。スタジオの明るい照明で見るとpekoって女子のスッピン顔だな、あと体毛すげえ薄そうだし綺麗な二重と肌……となんとなく見ていると、それがま~~~~~面白かった。
テーマが最近のニュースなので分かり易いし、テレビだからそこまで過激な表現はない。字幕もついてるから何言ってるかわかる。
そうしてその動画を漁っていく内に頻繁に出演するラッパーを覚え始め、この人はこういうスタイルか、この人は目の付け所が良いな、ああこの声好みだ、とおぼろげだったラッパー全景が少しずつ詳細になっていくのを感じた。
そこで私はONにしてしまったのだ。自らの主体性オタクスイッチを。(倒置法)
それから爆速知識吸収オタクとなりバトルはもちろん曲や全国のサイファーやイベントのレポなどを調べまくった。ラジオのバックナンバーを聞き、各ラッパーのTwitterをリストにぶち込み、インスタを見まくり、某大型掲示板を漁る。新たなる世界。新たなる知識。
そして気づくとpekoが一番好きになっていた。
フリースタイルダンジョン*5はすごかった。どんな思いを抱いてここまで来たのだろう。ライバル達への尊敬と感謝。それでもこの勝負に勝つんだという熱意。最終対戦相手との言葉と言葉のぶつかり合い。抱擁。
少年マンガじゃん。完全にスラムダンクとか弱虫ペダル読んだ時と同じ感動だわこれ。
自らのTwitterでもこの思いを綴りたかったのだが謎の恥ずかしさがあり、特に意味もないボカし表現を織り交ぜてツイートをしていた。おそらく、pekoという女性人気もある(男性人気もすごい)イケメンラッパーから入ったのがミーハー丸出しで恥ずかしかったのだ。いやいいじゃんと思う人も多いだろう。私も別にいいじゃんと思う。でもなんか恥ずかしかったの。
あとそもそもpekoはイケメンなのだろうか。ラッパー内だとシュッとしてて見分けもつき易いがイケメンなのか……?私は玉木宏が好きだが同時にかまいたち濱家も美男子に見えている美醜ラインハチャメチャ女なのでわからない。
言うまでもないがpekoの魅力はラッパーとしての技量と相手へのリスペクト、クセがなく聞き取りやすい声、曲作りの才能、DJもできるマルチさ、アツいラップ愛、感じ取れる人柄の良さ、人望……とそのルックスだけに留まらない。しかし実際顔(赤ちゃんみたいって言ったけど)から覚えた時点でどうしようもないミーハーやんけ心を申し訳なく感じたのだ。
ちなみにpekoはパーソナルな情報に関しては出身地と妻子持ちという事くらいしか公開していない。本名も年齢も非公開だ。冒頭で記した通り、他ラッパーと並んだ時の差から身長は容易に特定できた。年齢はラジオでポケモン初代(1996年発売)を小1くらいにプレイしたと言っているので多分30歳くらい。姉にそのことを言ってみたら「別に危ない事はしてないのにお前キモいな」と的確にディスられた。ほんとにね。
一年間、Tの教えてくれるラッパー情報を理解できていないままポストイットにメモして脳にはりつけているだけの状態だった。それが今になって「読める、読めるぞ!」とムスカのように答え合わせとして効いてきた。
その結果こうしてクソにわかラップファンが一人誕生した訳だが、もしかしたらこれは一過性のブームかもしれない。好きな物が多いオタク故、しばらくして熱が冷めることもある。しかし一生ものの趣味にもなりえるしこの楽しい気持ちは消して仮初のものではない。しばらくはTというラップ先生の下でヘッズ修行を続けようと思う。
今の目標は実際のライブに行くことなのだが実はちょっと怖気づいている。だって怖そうだから。ゴリゴリにいかついお兄さん&セクシーなお姉さんが酒を煽りながら大盛り上がり─そんなライブハウスに私のような者がいていいのだろうか。今からでも耳たぶの穴を拡張してタトゥーを入れるべきなのでは?といらん心配ばかりしている。でも頑張って参加したいので、その暁にはまたブログを書きたい。
以下にpekoが出てくるオススメ曲を貼っておくので聞いてみてほしい。声が好みなんだわ。
peko『 The Boy Flies In The Mid Night 』MV
pekoはトラックメーカーとしても活躍していて、このぽわんぽわんした感じが心地よい。あと陰キャには「片手にBEER 仲間と集まる」という歌詞が怖い。ヒエッ……となる。私には片手にBEERを持って集まってくるタイプの仲間はいない。
KZ, peko, KENT, Draw4 - SOLOIST_0907 (prod. ONGR) (Official Music Video)
これもぽわんぽわんした曲。穏やかな浮遊感が安心する。tofubeats/水星とかSUPERCAR/YUMEGIWA LAST BOYが好きなので気に入った。
【プロミス公式】「My Promise」 KEN THE 390/KOPERU/DOTAMA/peko/YURIKA/裂固/ISSEI/吉田幸生/KENGO,KAME&KEITA/ATY/小島優斗
ラッパーはめちゃくちゃコラボする。とにかくコラボする。スキルは勿論、人との繋がりも大事な世界なのだろう。この曲はpekoもいいのだがなんたって最初のパートを担当するKOPERUが抜群に良い。2つ上のThe Boy Flies In The Mid Nightでpekoの横に居る童顔の彼だ。KOPERUもすごくラップが上手い。
脳が興奮状態でブログを書くとロクな事にならないのはわかっている。わかっているがこのオーバードライブオーバーヒート状態を何か形にしないと愈々パンクしそうだったのでお許し願いたい。
最後に、昨夜Tから「〇〇*6の負けが込んでる。嬉しい」というストレートに陰湿なラインが来た。Tは甘い言葉選びをしたラッパーにガチギレする海原雄山タイプのヘッズなのだ。もしライブ会場で作画が花咲アキラの女2人が居たらそれは私達だ。宜しくお願い致します。
ジョジョ展に行ってきたレポ
このブログでも散々言ってきたのだが、ジョジョが大好きだ。
まだハマって1年と数か月だというのにもはや生きがいでありジョジョ無しの人生など考えられない。それほどまでに好きになってしまった。私の特技はスタンド当てだ。ようやく"キーボードの掃除"以外に胸を張って特技と言えるものが出来た。
そんなジョジョだが、現在、六本木の国立新美術館で生誕30周年の集大成(30周年自体は2017年)として『荒木飛呂彦原画展 JOJO -冒険の波紋-』なる原画展を開催中である。
行くっきゃねぇ。私は数年抱いていなかったローチケを抱き、チケットを手に入れギロッポンへ馳せ参じた。楽しみながらスマホのメモ帳に色々な感想を書いておいたので備忘録としてここにも残しておきたいと思う。※フォトブースでの画像はあげないが文では「こんなのがあったよ」とネタバレしていくのでご注意下さい。
まず、土曜の12時~という回の入場だったので人が多かった。ぎゅうぎゅうと言うほどではないが流れはかなり遅い。最前列で見ようとすると最初のブースだけでもそれなりに時間がかかってしまう。それでも原画は一見の価値ありだ。
なんといっても美しい。プロの原画ってこんなに綺麗なものなのか、規準はわからないけれど「美術品じゃねえか…」と思った。美術品なんスけどね。美術館でやってるんだから。荒木先生の色彩センスはやはり天才的だ。
作品の配列もとても良かった。ラスボス⇔主人公の対比が素晴らしく、展覧の仕方が上手いなぁと素人心に感心した。主人公勢に負けないジョジョ悪役の魅力を今一度味わえる。
私は7部のラスボス……というか裏ボス?のディエゴ・ブランドーが死ぬほど好みで、次元を飛び越えて「お前の顔、サイコーだな」と褒めちぎりに行きたい思いを抱いているのだが原稿でもやはり顔が良かった。ビッッックリするほど顔が良かった。ディエゴブランドー→【顔が良い】という物理演算が脳内で完成している。怒りを覚える顔の良さだった。
フォトブースではかなり大きなサイズ─もはや壁、みたいなパネルが何枚も飾ってあり写真が自由に撮れる。
数百のこけしに埋もれるジョセフとシーザーとか、新幹線から降りた護衛チームとか、セクシーすぎてアナスイが死ぬような徐倫とか、かと思ったらブチャラティに際どい所を触られている徐倫とか。私の旦那である岸辺露伴もあり得ないほど美しくてビビった。控えめに言ってもミケランジェロの彫刻。オープンザプライスしたら中島誠之助もブッ飛ぶこと間違いなし。
スタンド大集合のブースもあり、そこも人が多かった。私の特に好きなスタンドは
・シルバー・チャリオッツ→みんな好きでしょ
・キラー・クイーン→みんな好きでしょ
・ホワイト・アルバム→装着系、シンプル故に厄介な能力、地面を凍らせての追撃、本人の変人さと冷静な頭脳、咄嗟の戦闘センス、しぶとい、防御技も含め名前が好き、ぬくぬくしてる
・スパイス・ガール→目覚める過程が好き
・キッス→単純だからこその強さ、応用が利きまくる
・スケアリー・モンスターズ→本体の顔がすこぶる良い、変身系、恐竜のかっこよさ
ここらへんである。今見るとホワイトアルバムへの情熱がすごくて自分で引く。いやもうほんと好きだ。みんな好きだけど。
それはともかく全スタンドと本体のイラストがあったのでマイナーめなキャラも見ることが出来た。スタンド使い同士は引かれあうと言うが引かれあいすぎだろ。C-MOONかよ。プッチは許さねぇ。
余談。私はプッチが憎くてしょうがない。しかし大好きなのだ。彼に対しては矛盾極まりないアンビヴァレントな感情が渦巻くのである。とんでもねーことをやらかしたドス黒い悪だが正直思想には同意するしぶっちゃけエロくね?ヤバくね?ヤバいんだよ。どうすればいいんだよ。
……話を戻す。ジョジョ立ちの像がクルクル回るスペースは異様な空間だった。徐倫、DIO、承太郎、仗助、露伴……だったかな。ちょっとうろ覚えだが其々の体格に合わせた像なので並ぶと違いが面白かった。
やはり徐倫は細身ながら筋肉のバランスが良い外人体型。DIO様は首から下はジョナサンとはいえパーフェクトボディ。承太郎は背の割に体重が軽めなので割と細い。仗助くんは腰がキュッ!となっていてジョセフの息子だなぁって感じ。露伴くんは思っているより背が高くスレンダー。脚が長い。
映像ブースではCGを駆使した歴代ジョジョのスタンド映像が流れる。かなり大画面で。主人公のスタンドはいずれもシュッとしているのだが【絶対殺すマン】としておなじみのタスクAct,4の存在感がとんでもなかった。ラガーマン&パリコレモデルに混ざる殺し屋力士のようなシルエット。最高だ。
映像ブースを抜けると書下ろしイラストのゾーン。これもかなり大きなパネルで、横に繋がっていく構図になっている。キャラのセレクトは荒木先生チョイスだと思うのだが、徐倫、康穂、由花子、カーズ様という並びの所で思わず「トリッシュじゃねえのかよ」と声に出してしまった。
露出度となまめかしさではジョジョ随一だとは思うがなんでヒロイン枠に居るんだよ。書下ろしのカーズ様はだいぶ細身になっており、肌艶が凄かった。あと吉良の髪の毛が青で描かれていたのでパッと見誰だかわからず混乱した。
近年の書下ろしイラストは他ブースでも見られたが、数千人以上の観客がDIO様の股間に注目していくと思うと愉快である。私ももちろん凝視した。股間を。(倒置法)これからお出掛けになる方は是非ともじっとり見つめてほしい。DIO様の股間を。(倒置法)
最後のブースは荒木先生が上記のパネル絵を作成している時の映像、インタビュー、ラフ画等、作者側をズームしたゾーンであった。荒木先生と言えば波紋の呼吸を会得しているのではと噂になる若若しさだが、本当にそうとしか思えない。あちこちから「先生可愛い…」「えっ若くない?」「幾つだっけ」と声がしていた。
エプロン姿で筆を手に「この向きで書かないとインクが出なくて……」と言いながらカーズ様の腕に肌色インクを零す先生。萌え。
こうして大満足で展示ゾーンを抜けいよいよ物販に並んだ……のだが、ここで私の心が死ぬこととなる。
めっちゃくちゃ品切れしていたのだ。
グッズリストを渡されるので欲しい物にチェックを入れてレジへ進むシステムのだが、私がチェックを入れていたものが軒並み品切れだった。なんとか図録は買えたがショックが大きくてここにきて表情が消える。脳内では東堂尽八@弱虫ペダルが「準備しとけよバカヤロウ!!!!!」とキレていた。そこはほんと不満だ。
ただ、品切れのグッズを教えてくれるスタッフが「〇番!レ、レロレロキャンディ!」と照れながら叫んでいるのが可愛かったのと、グッズチケットを確認してくれたお姉さんが「確認いいですか?はいっグレートです!こちらへどうぞ!」と言ってくれて癒された。
人が多く中々ゆっくり見られなかったゾーンもあったものの楽しめたので行って良かった。私は一人で行ったが、彼女はジョジョ知らないけれど彼氏に連れられて……的なカップルもそこそこ居た。
先程まで「ジョニィっていうのこの人?かっこいい~」とはしゃいでいた彼女が、吉良が手首をシャブシャブチュバチュバペロンペロンペロンしているシーンの原画でドン引きしていたのが印象深い。前情報ありでも引くのにいきなり見せられたらそりゃそうなるよな。列がゆっくり進むのでそのカップルの会話もずっと聞こえているのだが、もどかしい。彼氏が教えてあげているとはいえムズムズする。もう私のkindle貸すから読め。
カップルに限らず見ている人の会話は面白かった。
パパ「イエローテンパランスでアレか。アレッシーの。エラいねぇ~ってやつ」
小学生「それセト神。イエローテンパランスはラバーソール(おこ)」
パパ「すいません……」
子供がうろ覚えなパパに厳しい親子だったり、6部の原画を見ながら
A「俺、キッス使えたらお総菜とかに貼ってる割引シール増やしまくる」
B「シール剥がれちゃったら惣菜も壊れんだろ」
A「あっそうかぁエヘヘ、ヘヘヘヘ、フフッ」
B「バチーン!って、フフッ、ンフフフフフ……」
こんな会話をしていて後ろの私まで笑わせる大学生二人組とか、
「ハァ(ため息)……ジャイロ・ツェペリ……ちょ~色っぽい……」
としみじみ呟く綺麗なお姉さんとか、来ている人自体が面白かった。
六本木駅から美術館までの道にはジョジョ展の広告が何枚も下げてあり、行きも帰りも堪能できた。こんな素晴らしい作品を生み出して下さった荒木先生にはいくら感謝してもしきれない。ジョジョを好きでよかった。気分は花*花である。
一生ジョジョラーとして無理なポーズで関節を痛めたり不可解な出来事に「これはスタンド攻撃だな」と言ったり語尾に"ッ"をつけて生きていくつもりだ。宜しくお願い致します。記事の〆はもちろんこちら。
勝ったッ!書き散らかしただけの適当レポ完!
春に聞きたい君の声
今週のお題「わたしの春うた」
すっかり春だ。
春というのは未来への希望と不安をいっしょくたにした毒のような季節だと思う。じわじわと苦しく、息詰まりな期間。とはいえやはり桜は毎年楽しみで、遠目からでもピンクの雲みたいな群生を見ると暫し眺めてしまう。
ちなみに去年の春は上司をブッ殺して桜の木の下に埋める事ばかり考えていた。ついでに実現できたらその桜の木をスモークチップに加工して燻製パーティを開く事まで考えていた。チーズとか海老とか燻してやるからな。 ※現在その上司とは縁が切れた
そんな春に聞きたい歌というのが今回のお題だが、色々ある。
スピッツ/三日月ロックその3
私は昔からスピッツが大好きなのだが、この曲はファンの中でも人気な曲である。
この曲を挙げたのは次のフレーズが大好きだからだ。
「抜け出したい気持ちなら桜が咲く度現れる わかってくれるかな 君なら」
わ、わ、わかる~~~~~!!!!!!保育園の頃、お昼寝をしていて窓の外から桜が見えるとそこまで逃げ出す空想をしていた。小中高は四角い教室からどう抜け出してやろうかとそればかり考えていた。大学の頃は空き時間があるとキャンパスを抜け出して神楽坂へ一人で行った。今は高層ビルで働いているので、遠くに見える海や街並みを見てそこでの生活をシミュレーションしたりする。
この曲には冒頭で書いたような期待と不安が入り混じっていて、なおかつスピッツ特有の透明感がある。人間の痛い部分とか醜い部分とかを草野マサムネのあの声で歌われると妙なカタルシスがあるな。
カタルシスって一回言ってみたかったんだ。サンキューマサムネ。
スピッツの事を語りだすとまるまる1記事にできてしまうのでとりあえずここまでとする。独り言のように歌われる「次いつ会えるかな」にドキッとして欲しい。草野マサムネを落とせる女ってどんな女なんだろう。知恵コイン500枚で知りたい。
Minnie Riperton/Lovin' you
リリースが44年前とは思えない名曲だ。ラブソングのイメージが強いが、実は子守歌だそうな。
社会人になる少し前、研修で早朝から満員電車に揺られていたのだがその時はこればっかり聞いていた。子守歌なので眠たくなるのだが、あのハイトーンボイスには癒される。たとえ平日朝7時台急行新宿行きの中だろうと。
平素殺意に塗れているからか、マキ〇マムザホ〇モン好きそう的な事をよく言われる。が、あんまりガチャガチャした曲は得意ではない。ホ〇モンに無知なのであまり勝手な事は言えないが、殺意は足りている。むしろロマンスより殺意が有り余っている。安心してほしい。私に足りないのはこの歌のような優しい心だ。どこに落ちているのか知恵コイン500枚で知りたい。
EPO/う、ふ、ふ、ふ
これも35年前の曲だが今聞いても良い。思わず一緒になってう、ふ、ふ、ふ!と歌ってしまう。黄緑とか淡いピンクとか黄色とか、そんなポップで綺麗な色ばかり集めたような軽やかさがすごく良いのだ。スキップしたくなる。最近スキップしていないので体をコントロールできなくり初代バイオハザード並みに壁に突っ込む事になりそうだが。
この曲、「一つや二つの過ちだったらプロフィールになる」という非常にポジティブな歌詞がある。私の場合一つや二つどころではないのでプロフィールというより検挙歴のようになってしまう。(警察のお世話になったことはないです)でもまぁいいか!うふふふ~ハッピークリームソーダ!マイアミコンドル!おっぱい!……と、このようにポジティブが感染していく名曲なのでぜひ聞いてみてほしい。
きっと今の時期は環境が変わる人も多いだろう。私も一人暮らしを始めた時は本当に心細かった。そんな時こそ良い曲を聞いて気持ちを上げてほしい。素敵な春の歌はまだまだいっぱいあるのだ。
そして最後に、今の私は渋谷すばるくんがジャニーズをやめるということで土色の顔をしながらこれを書いている。こんな私の気持ちを上げてくれる春うたを知恵コイン500枚で誰か教えてくれ。頼む。
うさぎを撫でる仕事がしてぇや
今週のお題「2018年の抱負」
久しぶりにブログを書こうと思う。
久しく書いていなかった主な理由は仕事が忙しかったからである。帰宅する頃には疲労困憊・お腹はペコちゃん・目は充血……という状態が多かった。そんなこんなであっという間に11月と12月が終わっていたのだ。毎年思うが11月と12月って過ぎ去るのが早くねぇか。宮城リョータのドリブルぐらい早い。
そして元旦である。紅白は終盤から見始め、ジャニーズカウントダウンコンサートだけは例年通り姉と見た。その時の会話はこんな感じだ。
姉「渋谷すばるは奇跡だよね」
私「みんな顔が良くて怖い」
姉「あ、ヒガシー(東山紀之)だよ」
私「すごい。ターンが決まってる」
姉「……」
私「……」
姉「……」
私「……花京院はさ、なんで死んだのかな」
姉「意義のある死に方だった。アヴドゥルもイギーも辛い別れだったけど無駄な死なんて一つもなかった」
私「うん…………」
話題転換が直角すぎるが割といつもの事なので誰も気にしない。
こうしてスターダストクルセイダーズの仲間たちの哀悼に浸りながら2018年は始まった。姉は今年結婚式があるので色々と心配な事が多いようだ。所謂マリッジブルーなのだろうが隣にいる妹もジョジョ6部ラストの悲しみから4か月経った今も抜け出せずにいるのでブルー勝負は引き分けとなった。
冒頭にお題を掲げたにも関わらずガン無視で申し訳ない。今年の抱負である。
抱負は既に決まっている。2018年は「ピアスを開ける」と「貯金を〇万まで増やす」が抱負だ。
学生時代は部活や飲食バイトや実習があり先延ばしにし続けていたピアッシング。これはもう元旦に済ませた。新年が明けてからすぐ達成した。早い。豊玉高校のランアンドガンぐらい早い。
ちなみに姉に開けて貰ったのだが(上で会話した姉とは別の姉)勢いあまってピアッサーを破壊されたのでもう一度買いに行った。触れるものみな壊す不器用な血統なのでしょうがない。
もう一つの「貯金を〇万まで増やす」だが正直達成できる気がしない。仕事の日当が800万くらいになれば初日でクリアできる。今から堀北真希の顔になって日当800万の仕事に就きたい。それか今の給料のままもっと楽な仕事に就きたい。うさぎ撫でてたい。
”うさぎを撫でてパイナップル食うだけの仕事がしてぇ”
これが私の心からなる願い、そして3つ目の抱負である。正直な所これまでは「今年こそ恋するぞっ!彼氏つくっちゃうぞっ!」とか言っていたのだ。しかし去年、岸辺露伴とゴールイン(現実からの棄権とも言う)したこともあり全くそういう考えに至らなかった。
改めて考えれば、愛する夫、給料はそこそこで忙しい仕事、自分の家。それがあるだけで十分すぎるほど幸せではないか。うさぎ撫でてパイナップル食うだけで金貰いてぇとか強欲な事を言っていてはいけないのである。
たとえ夫が2次元だとかボーナスねぇよとか6畳1Kだとかそんなのは些末な問題なのだ。そんな小さなことを突っ込んでくる奴の来世はフナムシに決まっている。
己を見つめ直しそこそこハッピーだと気づいたのでもっと緩い抱負でもいい気がしてきた。2018年の抱負NEOは【おむすびに星野源を入れる】にしよう。
まずは【話がよくわからない方向に飛ぶのを治す】にした方がいいのでは?と思うだろう。しかし当方、履歴書に書ける程には話の飛躍が得意なのだ。転職の際に不利になるのでこの特技は捨てたくない。”うさぎ撫でてパイナップル食う屋さん”応募時に役立つと信じて磨きをかける所存だ。
そのため今から私の父親の口調がギャル化してきたことについてお話したいのだが、長くなりそうなのでやめておく。
囁いてLOVE止めないでパッション
耳が弱い。というか、大半の人類は耳が弱いのではなかろうか。だって人体の急所だし。
逆に、耳がめちゃくちゃ強い人ってなんか滑稽だ。たとえ及川光博に耳元で吐息交じりのベイベーを囁かれても眉一つ動かさない。とんだ修験者である。
私はツイッターでたまにシチュCD(※声優が立体音響を使って恋愛ドラマを演じてくれる崇高な文明)の話をする。シチュCDは媒体が音声であるから、とにかく徹頭徹尾エロい音を聞かせてくるのだ。
私はいつも仰向けで胸の前で手を組んだ臨終スタイルでそれを聞くのだが耳元でどんなエロい音を出されようが動じない。いや、正しくは動じなくなってしまった、だ。
そう、度重なる試練を経て我もまた高僧となりつつあるのである。
初めてそういう作品を知ったのは成人してすぐくらいで、好きな男性ライターがブログで紹介していたのだ。BL作品も紹介する人だったのだが「とにかくこれはヤバい」とゴリ押し。なんとなく視聴ページを開いた。
吃驚した。そりゃもう吃驚した。
決してそれにムラムラした訳ではないのだが(特殊性癖系だったのでむしろドン引きしてしまった)、とんでもない扉が開いたのは確かだった。
それから好きな声優や面白そうなストーリーのシチュCDを集め色々と聞いている内にすっかり慣れてしまい、今では”この役者さんって射精する(演技の)時、声上擦るよなぁ”とか考えている。汚れっちまった悲しみに。
本気でときめく恋愛ドラマも多数存在するし、コメディタッチな話も静かなラブストーリーも何でもあるのだが、最近はなんつうか聞く側、つまり私の方に変化が訪れている。
現在のシチュCD拝聴時の私は例えるなら、カップ酒を飲みながら猫の交尾を見ているおっさんである。もしくはヤニを摂取しながら少年野球を眺めているおっさんか。どっちにしろおっさんなのだ。ワイはオッサンや……プロゴルファー猿や!
相手の男が「お前な……俺だってオトコだぞ……?」と言おうものなら\ちんこに負けんなー!/とヤジを投げそうになるし、避妊具を付ける描写があるものには\わかっとるやんけワレー!!/と喝采を送りたくなる。
ちなみに数年前、うとうとしながらとあるCDを聞いていたら静かに語り掛けて来ていた男がいきなりヒロインの携帯電話をブン投げたので大層ビビった。オッサンだってビビるときはビビるのである。
その男は嫉妬から携帯を投げたようだった。素晴らしい勢いの破壊音からして、確実にオーバースローだったと思う。
シチュCDは良い声の男が甘い台詞を囁いてくれるだけではない。こういう危険と隣合わせなのである。
しかしながら最近はあまり聞けていない。「なんかあるかな」と好きな声優の名前で最新作はないか調べたら、麻薬捜査官のヒロインが情報屋のキャラクターとあれやこれや繰り広げる作品がヒットした。
確かに私は危険と隣合わせと書いたが、いきなりドラッグはパンチが効きすぎやしないか。恋する乙女はマフィアだろうが極道だろうが関係無し……そういう逞しい心意気、嫌いじゃない。
数多の戦を潜り抜けたオッサンの耳とオッドアイのドラッグ情報屋のイケメンのバトルは11月下旬に幕を切って落とす。今から走り込みとかしておくわ。