強いコーヒーも良いけど優しいミルクも素敵だわ

 

少女漫画雑誌の筆頭と言えば、やはりちゃお、りぼん、なかよしだろう。マーガレット、別冊マーガレット、LALA、花とゆめなんかも入るだろう。私はずっとりぼんを読んでいた。

 

少年漫画も青年漫画も好きだが、”好きな作家”で思い浮かぶのは少女漫画家が多い。

 

しかし一つ。一つ言いたい事がある。

 

なぜヒロインは黒髪、もしくは色が塗ってない髪(金髪なのか)のツンっぽくて素直じゃない男とくっついてしまうのか。

 

性格が王子系の白系イケメンに恋していたはずのヒロインが、最終的にはつっけんどんで意地悪な黒系イケメンと結ばれる……お約束の展開だ。

 

髪の色に限定すれば、ヒロインが髪にトーン貼ってある男とくっつく可能性はゼロに近い。手間がかかるという理由はあるのだろうが、本当に見たことがない。もう私が手作業でトーンを貼っていってやろうかと思うほど髪の毛にトーンが貼ってある男は恋愛的に報われない。

 

まぁ髪の毛の色は置いておいて、この記事では上で挙げた通り、性格が優しくモテモテで王子様のような男子を白系イケメン・意地悪でヒロインをからかってきたりする些か乱暴な男子を黒系イケメンとする。某まとめサイトでこの議論が行われていた時に分かり易い括りと思ったからだ。

 

代表例として『花より男子』の花沢類と道明寺などだろう。

 

世代モロ出しで恥ずかしいが、『恋空』の優とヒロもだ。さらに世代丸見えでもっと恥ずかしいが、春田ななの漫画に出てくる男も大体そんな感じだ。ラブ・ベリッシュとかな。みんな後者の黒系イケメンとくっつくんだ。

 

 

なんでそっちなんだよ!

 

心のさまぁ~ず三村がキレるキレる。優しくて穏やかな方がいいだろ。今からでも遅くない、牧野つくしは花沢類とくっついてくれと切に願っている成人女性は私以外にもいるはずだ。きっと大きな石をどかしたらワサッと出てくるだろう。

 

本当に理解できないのだ。最初からそっちを好きならまだわかる。

 

元々白系イケメンを好きだったり、白系イケメンにすごく真摯に誠実にアプローチされていたりするのに、なんでそっちに行くんだ。そして最初から黒系イケメンだけが恋の相手ならこんな気持ちにはならないと言うのになぜわざわざ白系イケメンを出し恋をさせるのだ。

 

実を言うと、理解できないと言っておきながらも大人になった今ならわかる。

 

優しいだけの男は刺激がない。危うさとセクシャルを感じる欠陥性と少しぞんざいに扱われるあの感じ。追いかけたくなる距離感。黒系イケメンの魅力も十分にわかるのだ。ただ納得はできない。

 

こういう展開に出くわすと、どんどん脳内論議が拡大していき、最終的に”『いちご100%』で最終的にくっついたのはあの子でよかったのか”という所まで行きつき脳内の童貞オタクが「でも最初に好きになったのは東城だろ!!!!!!!!」と喚き出す。

 

ヒロインはなぜ危ない橋を渡りたがるのだろう。いや、危ない橋を渡るからヒロインなのか。

 

あかねは乱馬ではなく良牙とくっついてほしかったし、繰り返すがつくしは花沢類とくっついてほしい。ギャルゲーやハーレムラブコメで幼馴染の女の子が報われないように、白系イケメンは報われない。そして最後まで優しく切なく去っていく。

 

……そんな白系イケメンと幸せになりたいのが私たちのような夢豚である。

 

青汁のCMみたいになってしまったが、本当に幸せになって欲しいし幸せにしたい。「誰を愛そうがどんなに汚れようがかまわぬ 最後にこの夢豚の横におればよい!!」気持ちは殆どラオウだ。

 

中にはもういっそ白系イケメンと黒系イケメンを絡ませ始める人もいるが、それはそれでヒロインとくっつくより幸せなんじゃねぇかと思える。そういう二次創作の場合、ヒロインが極度の腐女子になったりするものが多いが、なんだかその話題は自分でも知らない傷が開きそうなのでやめておく。